濃厚なバターの風味で知られるブラジルナッツは、美味しいスナックとしてだけでなく、セレンを多く含むことから健康補助食品としても人気を集めている。セレンは、甲状腺機能、DNA生成、フリーラジカルからの保護など、さまざまな身体機能に不可欠な微量元素で、ブラジルナッツに豊富に含まれている。しかし、セレンの過剰摂取に起因するセレン中毒のリスクを防ぐためには、摂取量のバランスを取ることが極めて重要である。
セレンは健康な甲状腺を維持し、免疫系をサポートする極めて重要な役割を担っている。セレンの1日あたりの推奨摂取量は年齢によって異なるが、一般的に成人は1日あたり55マイクログラム(mcg)を目安にするとよい。ブラジルナッツは、この量を手っ取り早く簡単に満たし、あいにくそれを超えてしまう。わずか1オンス(6~8粒)には、なんと544 mcgものセレンが含まれており、これは成人の1日推奨摂取量の989%に相当する。
過剰摂取のリスクも軽視できない。ブラジルナッツを食べ過ぎると、セレン中毒として知られるセレンの体内蓄積を引き起こす可能性がある。この症状の兆候としては、胃腸障害、もろい髪や爪、関節痛、疲労感、さらに深刻な場合は腎不全、心不全、心臓発作などがある。ブラジルナッツ1粒に68~91mcgのセレンが含まれているため、安全な摂取量の上限を超えるのにさほど時間はかからない。
ブラジルナッツ摂取のスイートスポットは1日2粒程度で、ほとんどの成人は、甲状腺の健康と免疫機能強化の恩恵を受けながら、セレン摂取量を安全な範囲内に保つことができる。その一線を踏み越えて、一度に5粒以上のブラジルナッツをむしゃむしゃ食べると、セレンの上限値に危険なほど近づくか、あるいは超えてしまう可能性がある。
米国でセレンが欠乏することはまれで、魚、鶏肉、穀物など他の多くの食品で適量を摂取できるが、ブラジルナッツは依然として強力で濃縮された供給源である。そのため、食事に取り入れる際には注意が必要である。
参考:
– What Happens If You Eat Too Many Brazil Nuts?
– The Maximum Amount Of Brazil Nuts You Can Safely Eat Each Day
– 15 high selenium foods: Why we need them, and more
